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浴室工事は1に下地、2に材料、手抜きは禁物ですね。

2021/02/10

先日、築年数の経った分譲マンションの浴室工事をさせて頂きました。以前どこかの業者さんにシートを貼ってもらったそうです。

施工前はこんな感じです。

 



排水口廻りを中心にシートが剥がれていました。さらにシートを撤去するとこんな感じでした。


シートの裏に水が廻っていて簡単に剥がれました。しかも黒カビが生え、悪臭がしました。接着剤もほとんど着いていませんでした。

一番の原因は下地処理です。浴室の床は見た目以上に石鹸カスがこびりついています。専用の洗剤・薬品でしっかり取り除く必要があります。シートの端部はシーリング処理しますので床の立上りまで念入りにおこないます。処理後十分な水洗いをして乾燥、脱脂処理まですれば完璧です。

二番目は接着剤選びです。浴室は常に水気がありますので、トイレや板の間に貼る接着剤ではもちません。エポキシ系の2液混合型で強力な防カビ剤の入った接着剤を使用します。

最後はシーリング処理です。床廻りからの水の侵入を長期間防ぐためにも浴室専用の防カビ変性シリコンを使用します。シーリングの打ち方およびシートをカットする時からの工夫も必要です。

施工後はこんな感じで普通ですが、工程および材料の手抜きはできませんね。